真田広之「SHOGUN 将軍」エミー賞快挙の裏で…「日本語スピーチ」に込められた日本テレビ界への憂い
アメリカのテレビ界の最高栄誉といわれるエミー賞で、真田広之(63)が主演・プロデュースする「SHOGUN 将軍」が作品賞・主演男優賞・主演女優賞をはじめ18部門を受賞。ニュースでも大きく取り上げられ、たいへん喜ばしい限りだ。
かれこれ20年ほど米ロサンゼルスのハリウッドを拠点にして活躍している真田だが、僕はワイドショーのリポーターだったので、真田といえばこれを思い出す。彼が昔、手塚理美と離婚した際、その原因ともされる女優・葉月里緒奈との不倫があった。だから僕は双方を取材で駆け回ったことの印象が残っている。
そのせいだろうが、真田もワイドショーの取材を敬遠しているように見受けられた。ただ、一度だけある映画の製作発表の後、単独インタビューを申し込んだことがあった。その映画ではなく、当時の映画界での“立ち位置”などを聞きたいとマネジャーに申し入れると、本人からOKが出たのだ。
彼は当時、アクションスターから役者として幅広い活躍を始めた頃で、「自分に何が求められているか」とか、目標などをほほ笑みまじりに、しかし熱く語ってくれた。アクションスターからの転機となった作品は「麻雀放浪記」だと話していたことを覚えている。