巨人・松井臨時コーチが見初めた 19歳“無名選手”の正体

公開日: 更新日:

 辻は三重県出身。菰野高から12年ドラフト3位で入団した。181センチ、82キロの大型内野手。原監督が「由伸と(阿部)慎之助以降、自前で左の長距離打者が育ってない。辻はいい」と話す期待の和製大砲候補である。

 その貪欲な姿勢は、高卒1年目の昨季から群を抜いていた。
 故障で二軍生活を送っていた実績のある高橋由や古城(昨季限りで引退=球団職員)といったベテランから何かを吸収しようと必死だった。古城氏が言う。

「辻は高校の頃の由伸に似ている気がします。故障明けの由伸が打っているところを目を皿にしてじっと見ていた姿が印象的。かと思えば、ボクのところに来て、課題とされている内野守備のことを聞かれたことがあります。その頃は辻も右手をケガしていたので、捕球の時の右手の添え方を教えました。今どきの若い選手にしては珍しく、先輩の技をひとつでも盗んでやろうという貪欲なところがあって感心したのを覚えています」

 今オフも、目標とする高橋由に「自主トレを一緒にやらせてください」と直訴。恒例の沖縄自主トレに初参加した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  2. 2

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  3. 3

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  4. 4

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由

  2. 7

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  3. 8

    大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

  4. 9

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 10

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲