巨人・松井臨時コーチが見初めた 19歳“無名選手”の正体

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 5年間、同じ釜の飯を食った1歳下の高橋由伸ですら、松井秀喜臨時コーチ(39)には遠慮がある。3日の全体練習終了後、居残り特打の打撃投手役を買って出た松井に131球を投げてもらうと、「まさかこういう日が来るとは……」と感激の面持ちだった。

 弟分の高橋由をしてこうだから、ほとんどの選手にとって松井は、「雲の上の人」であり「テレビの中の人」。いくらゴジラが、何でも聞きに来て、と胸襟を開いたところで、ナインは「オーラがありますね」「すごい迫力っす」と遠巻きにするのがやっと、というのが現状である。

 3日、そんな微妙な雰囲気をぶち破る選手が現れた。
 午前中に一軍の練習場で初ノックを行った松井が、二軍の練習に足を向けた午後のこと。フリー打撃を終えたばかりの高卒2年目・辻東倫(はるとも)(19)が、つかつかとバットを持ったままケージ裏の松井へ近寄るや、「教えてください」と直談判したのである。細かなやりとりについては2人とも口をつぐんだが、「ああやって何でも聞いてくれるのはいい。どういうことを気にしているか分かるんで」と松井。妙にうれしそうだった。

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