週末オススメ本ミシュラン
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「私は共産党員だ! シン・日本共産党宣言II」松竹伸幸著/文春新書(選者・佐藤優)
「私は共産党員だ! シン・日本共産党宣言II」松竹伸幸著 松竹伸幸「私は共産党員だ!」は、日本共産党現執行部によって奪われた党籍を回復することを目的として刊行された。ただし、その枠組みを超え…
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「闘うもやし 食のグローバリズムに敢然と立ち向かうある生産者の奮闘記」飯塚雅俊著/講談社(選者・稲垣えみ子)
今回から登場なので軽く自己紹介から。元は新聞社で働いておりまして、原発事故の衝撃から1人勝手に「超節電生活」をスタート。冷蔵庫だの洗濯機だのを手放すうちに「何はなくとも全然やっていける!」というスン…
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「21世紀未来圏 日本再生の構想」寺島実郎著/岩波書店(選者・佐高信)
「21世紀未来圏 日本再生の構想」寺島実郎著/岩波書店 「一九〇〇年、欧州への旅」が副題の「若き日本の肖像」(新潮文庫)で著者は「欧州が見えなくなると日本は混迷する」と指摘している。また、大学生…
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「賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 1~26巻」福本伸行著/講談社(選者・中川淳一郎)
「賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 1~26巻」福本伸行著 「カイジ」シリーズはバクチにハマるダメ男の伊藤開司の珍道中を描く作品である。本来は活字の本を紹介したいところだが、こちらは漫画で恐縮。…
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「日本外交の劣化 再生の道」山上信吾著/文藝春秋(選者・佐藤優)
「日本外交の劣化 再生の道」山上信吾著/文藝春秋 前オーストラリア大使の山上信吾氏による驚愕の書だ。本書が描く現在の外務省は、外交官としての能力が基準に達していない猛獣や珍獣が少なからずいる「…
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『「笑っていいとも!」とその時代』太田省一著/集英社新書(選者・中川淳一郎)
『「笑っていいとも!」とその時代』太田省一著 32年間にわたって日本のお昼を楽しませてきた「森田一義アワー 笑っていいとも!」(フジテレビ系)の成り立ちや、同番組がもたらした文化的・社会的影響…
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「女帝 小池百合子」石井妙子著/文春文庫(選者・佐高信)
「女帝 小池百合子」石井妙子著/文春文庫 「40年以上にわたって学歴を詐称してきた。国民を欺いてきた。支持者を裏切った。その卑怯、卑劣」 これは都知事の小池百合子に向かって放たれたもので…
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「起死回生 逆転プロ野球人生」中溝康隆著/新潮新書(選者・中川淳一郎)
「起死回生 逆転プロ野球人生」中溝康隆著/新潮新書 プロ野球選手には「電撃トレード」「戦力外通告」「トライアウト参加」などさまざまなドラマチックな言葉がつきまとうが、それらを「人事異動」や「転…
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「哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで」斎藤哲也編/NHK出版新書(選者・佐藤優)
「哲学史入門Ⅱ デカルトからカント、ヘーゲルまで」斎藤哲也編/NHK出版新書 斎藤哲也氏(1971年生まれ)は出版業界でとても有名な編集者で作家だ。同時に哲学者でもある。最近は人文ライターとい…
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「正義の行方」木寺一孝著/講談社(選者・プチ鹿島)
「正義の行方」木寺一孝著/講談社 27日から公開されたドキュメンタリー映画「正義の行方」は多くの方に見て欲しい。「面白い」からだ。本書は映画の書籍版である。その内容から面白いと表現していいか正…
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「新装復刻 自民党解体論」田中秀征著/旬報社(選者・佐高信)
「新装復刻 自民党解体論」田中秀征著 私より5歳上の著者が30代で私が20代の時に寄稿者と編集者として私たちは出会った。ちょうど50年前に出て“幻の名著”といわれた本が、いま、新装復刻された。…
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「真・プロレスラーは観客に何を見せているのか 30年やってわかったこと」TAJIRI著 徳間書店(選者・中川淳一郎)
「真・プロレスラーは観客に何を見せているのか 30年やってわかったこと」TAJIRI著 世界的プロレスラー・TAJIRIがプロレスについて書いた本ではあるものの、実際は完全なるビジネス書である…
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「現代コリア、乱気流下の変容:2008-2023」A・V・トルクノフ/G・D・トロラヤ/I・V・ディヤチコフ、下斗米伸夫(監訳)/作品社(選者・佐藤優)
「現代コリア、乱気流下の変容:2008-2023」A・V・トルクノフ/G・D・トロラヤ/I・V・ディヤチコフ、下斗米伸夫(監訳)/作品社 ロシアの北朝鮮研究の水準が高いことを示す好著だ。3人の…
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「ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録」中国新聞「決別 金権政治」取材班著/集英社(選者・プチ鹿島)
「ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録」中国新聞「決別 金権政治」取材班著/集英社 自民党の裏金問題は今もろくに説明されていない。そこで読んでおきたいのが本書だ。2019年の参院選広島選挙…
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「宮澤喜一の足跡」高橋輝世著/旬報社(選者・佐高信)
「宮澤喜一の足跡」高橋輝世著 副題が「保守本流の戦後史」のこの本は、大事な政治家、宮澤喜一についての事典と言ってもいいような貴著である。細かく文献を渉猟した上で、登場人物のセリフを脚色してわか…
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「論語と算盤」渋沢栄一著/角川ソフィア文庫
「論語と算盤」渋沢栄一著/角川ソフィア文庫 最近ビジネス系の編集者としゃべったらこう言った。 「この1週間で3回『論語と算盤』の話を聞きました。ブーム来てるんですかね?」 日本に…
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「当事者たちの証言で追う 北朝鮮・拉致問題の深層」鈴木拓也著/朝日新聞出版
「当事者たちの証言で追う 北朝鮮・拉致問題の深層」鈴木拓也著/朝日新聞出版 取材力と文章力の双方に富んだ新聞記者による優れたノンフィクション作品だ。 2002年9月17日、平壌で行われ…
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「孤闘 三浦瑠麗裁判1345日」西脇亮輔著/幻冬舎
「孤闘 三浦瑠麗裁判1345日」西脇亮輔著 ゲンダイ読者の中にはキャリアや年齢的に自分の「将来」が見えてきた方も多いだろう。この本の著者である西脇亨輔氏もそうだった。 テレビ朝日でアナ…
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「自民党という絶望」石破茂 他著/宝島新書
「自民党という絶望」石破茂 他著/宝島新書 自民党の議員やOBから軒並み対談を断られている中で、石破茂だけは応じてくれた。それは「ZAITEN」(3月号)に「佐高信の賛否両論」として載っている…
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「なぜコロナ禍でもマスク自由を推奨したのか ~校長・教員の安心が学校を支える~」原口真一著・堀内有加里監修/アメージング出版
「なぜコロナ禍でもマスク自由を推奨したのか ~校長・教員の安心が学校を支える~」原口真一著・堀内有加里監修/アメージング出版 まだまだ終わらせたくない人々が恐怖をあおり続けるも、大多数は飽きて…