週末に読みたいこの1冊
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「生き抜くための12のルール」ジョーダン・ピーターソン著 中山宥訳
生物の進化の過程において、鳥であれオオカミであれ、支配権を握った者は堂々とした態度を取り、縄張り争いに負けた一方は、すごすごと姿を消す。こうした行動は、3億5000万年以上前から存在するロブスターで…
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「とてつもない嘘の世界史」トム・フィリップス著 禰冝田亜希訳
至るところに大量の嘘やデマが出回っている。政治情報にせよ、感染症情報にせよ、何が本当で何が嘘なのか、確かめるすべもなく途方に暮れることも多い。しかしこれは、本当に現代特有の現象なのか。本書は、元オン…
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「カフェ・シェヘラザード」アーノルド・ゼイブル著 菅野賢治訳
オーストラリア・メルボルンの南郊にあるカフェ、シェヘラザードには、夜な夜な「生存者」たちが訪れる。カフェを営むのは、第2次世界大戦でナチス・ドイツにポーランドを追われたユダヤ人のゼイブルとマーシャの…
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「虜囚の犬」櫛木理宇著
ある事件がきっかけでうつ病になり3年間隠遁(いんとん)生活を送っていた元家裁調査官の白石洛の元に、高校時代からの友人で茨城県警捜査1課の巡査部長・和井田瑛一郎が訪ねてきた。白石が7年前に担当した少年…
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「一人称単数」村上春樹著
その日、私は一人きりで家にいた。妻は留守で、何をするともなく部屋をうろうろとしているうちに、たまにはスーツを着てみようという気持ちになった。私はときどき、めったに着ないスーツに罪悪感を覚え着てみるこ…
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「慶喜と隆盛」福井孝典著
安政4年、西郷吉之助(隆盛)は13代将軍家定に年賀の挨拶をするために各地から訪れた大名や役人たちの中に現れた越前福井藩士・橋本左内に、ある会合に来るよう声をかけた。集まったのは、肥後の横井小楠、水戸…
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「希望の峰 マカルー西壁」笹本稜平著
ローツェ冬季単独初登頂、K2冬季単独登頂を成功させ一躍、世界のトップクライマーの仲間入りした奈良原和志は、4月下旬、来冬に挑戦することになる未踏のビッグウオールことマカルー西壁の偵察に訪れていた。 …
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「今ひとたびの高見順」山田邦紀著
戦争へと突き進んだ昭和の時代に、作家として生きた高見順。満州事変、二・二六事件、太平洋戦争など、彼の人生を揺さぶった出来事とその時代に描かれた作品を追うと、戦前・戦中の日本の社会が見えてくる。特定秘…
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「立花三将伝」赤神諒著
永禄3(1560)年の春、15歳の米多比三左衛門は、筑前国の要衝を占める立花家に仕えることになった。大友一族の立花家は、「西の大友」と称されるほどの名門。その立花家には随一の武芸者といわれる弱冠19…
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「交響曲第6番『炭素物語』」ロバート・M・ヘイゼン著 渡辺正訳
本を構成する紙からヒトの体を巡る血液まで、身の回りの多くのものが炭素を含んでいる。ヒトにとって大いに役立つ半面、少し原子の配列が狂えば命を脅かすものにもなる炭素という元素には、実はまだまだ謎も多い。…
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「新・巨乳バカ一代」本橋信宏著
世の中がバブルで浮かれていた80年代、立ち上がったばかりの芸能プロダクションの社長・野田義治は、ひとりの少女に出会う。それが愛知在住の女子高生、堀江しのぶだった。和顔で健康的な笑顔は、まさに野田が追…
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「怖い患者」久坂部羊著
区役所で働く愛子は、職場のトイレで自分に対する陰口を聞いてしまって以来、恐ろしいほど嫌な気分に襲われ、冷や汗や震えを伴う発作が起こるようになった。心療内科でもらった診断名は「パニック障害」。自分の発…
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「日本の『原風景』を読む」原剛著
米沢平野の山沿いにある高畠町(山形県)は、土地の人々が「まほろばの里」と呼ぶ美しい町である。6月、田も人も生気に満ちる。満々と水をたたえた田、寺を分散させ、徐々に傾斜度を高めていく地形は、どこか懐か…
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「ダーク・ブルー」真保裕一著
日本海洋科学機関のパイロット、大畑夏海が所属する潜航チームは、潜水調査船「りゅうじん6500」に搭載された新型コンピューターの検証実験のため、りゅうじんの専用母船「さがみ」に乗り込んだ。共に搭乗した…
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「恋愛未満」篠田節子著
東京近郊の学園都市に住む主婦の初恵は、市民吹奏楽団の創立メンバーの一人。団員は器用にフルートを操る小学生から80歳を過ぎた元ジャズマンまで総勢40人で、性格や過去まで知り尽くす家族のような間柄だ。 …
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「奨学金なんかこわくない!」栗原康著
奨学金という名の借金の返済に苦しむ人は後を絶たない。もはや奨学金は、学ぶ者を奴隷にし、学問をおとしめる制度なのではないか。大学の非常勤講師にして自らも635万円の奨学金を背負っていた著者は、2015…
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「フェデラーの一瞬」デイヴィッド・フォスター・ウォレス著 阿部重夫訳
テニスを愛し、男子ツアーを追いかけている人の多くが「フェデラーの一瞬」と呼ぶ体験に出合っている。 2006年7月9日のウィンブルドン男子決勝戦は誰にとっても夢の対戦となった。ナダル対フェデラ…
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「東京、はじまる」門井慶喜著
主人公は、イギリスでの3年間の留学を経て帰国したばかりの辰野金吾。工部大学校造家学教授であるジョサイア・コンドルに選出されて留学を果たした金吾だったが、1883(明治16)年に帰国したばかりの彼の目…
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「十字架のカルテ」知念実希人著
光陵医大雑司ケ谷病院の新人医師、弓削凜は院長の影山に頼み込み、事件の精神鑑定の助手を務めることになった。 歌舞伎町無差別通り魔事件の犯人の面談を経験してから2カ月、凜は母子心中事件の精神鑑定…
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「オリジン・ストーリー 138億年全史」デイヴィッド・クリスチャン著 柴田裕之訳
われわれはどこから来て、どこへ向かうのか――。本書は、宇宙学、人類学、考古学、歴史学など各専門分野に分断されたヒストリーではなく、宇宙の始まりから宇宙の終わりまで見渡す全体の物語「ビッグヒストリー」…