悠仁さんの成人会見は秋篠宮家の数々の危機をいっぺんに救った
愛子さん人気が沸騰したのは彼女が20歳の時の成年会見だった。何も見ずに堂々と記者たちの前で話し、母親の雅子さんが出産直後、「生まれてきてくれてありがとう」といった言葉を引用し、「私からは生んでくれてありがとう」と言いたいと話し、多くの国民の心を捉えたのである。
しかも、悠仁さんはまだ18歳。最近は一人で伊勢神宮などに参拝しているとはいえ、常に両親の陰に隠れている印象があり、彼の肉声はあまり伝わってこなかった。トンボなど昆虫への造詣は深いようだが、人間に対する興味は薄いような印象がある。生身の人間、それも皇室担当記者という猛者たちがズラリと並ぶテレビカメラの前で、親の助けも借りずに一人で会見をこなせるのだろうか。
この会見が不評に終われば、秋篠宮家のさらなる地盤沈下は避けられない。秋篠宮家にとってこの会見はまさに「我が家の興廃この一戦にあり」だったのだ。
私も自分の孫を心配するジジイの心境だった。
だが、テレビで悠仁さんを一目見て、そんなもろもろは杞憂に終わったと思った。少し緊張しているのはテレビからも見て取れたが、意外といっては失礼だが、口調に震えはなく、メモも何も見ずに、目線は常にすべての記者たちに流しながら、はっきりと答える姿には“ある種の感動”を禁じ得なかった。