元「雅夢」の三浦和人さん「“幸せの余韻”を感じながら歌い続けています」…45周年記念アルバムも制作中

公開日: 更新日:

三浦和人さん(元「雅夢」/66歳)

 叙情的な歌詞とメロディーが印象的なフォークソング「愛はかげろう」──。男性デュオ「雅夢」が1980年に歌い、80万枚と大ヒットした。ヤマハのポプコン出身の「雅夢」は84年に解散したが、作詞作曲や歌をメインで担当していた三浦和人さんは今、どうしているのか。

  ◇  ◇  ◇

 三浦さんに会ったのは、都内某所。30年以上前から、この近辺を拠点にしているという。

「新幹線で移動するにも、車を運転して空港へ行くにも便利なんでね。東名阪でツアーをしたり、ヤマハのOBらと歌う“コッキーポップコンサート”に参加したりしていますから」

 三浦さん、まずはこう言った。今も歌い続けているのだ。

「『雅夢』を解散した翌85年から『ポップ・ナウ!』(JFN)という1時間のラジオ番組を始め、13年間続けていました。ゲストとして、その後、大きく羽ばたいていったミュージシャンのほとんどが来てくれたので、最近は彼らと一緒に歌うジョイントコンサートも増えました。ラジオでしゃべりも鍛えられたので、司会を兼ねることもあります」

「ポップ・ナウ!」終了後、本格的にソロ歌手として活動を始めた。

「40代ごろまではもっと売れなきゃ、もっとコンサートにお客さんを呼ばなきゃ、歌は自分のしか歌わないぞ、と肩肘張っていましたが、振り返ると、『ポップ・ナウ!』で“ラジオ人”というイスも与えてもらったおかげで、しゃべりの技術が多少身についたうえ、いろんなアーティストと会って話して視野が広がり、硬くなっていた殻がほどけ始めました。おかげで、50歳を過ぎた頃から、音楽仲間とのジョイントも楽しめるようになったんです」

 この9月にデビュー45周年を迎える。

「45年、音楽だけで生きてこられた幸せに感謝しつつ、今はその“幸せの余韻”を感じながら、聞いてくれる人に向けて一生懸命歌っています。もしも『愛はかげろう』がヒットしなかったら、何をやっていたか、想像もつきませんね」

「雅夢」で一緒にデビューした中川敏一さんは、どうしているのか。

「ソロになって25周年、30周年、35周年……と5年おきにアルバムを出し、実は30周年のときにはフォークソングクラブの先輩だった中川さんに電話をかけ、『あの曲、一緒にやらへん?』と誘ったんです。中川さんはもう音楽から離れているので、1、2週間考え、結局『昔のようにはできないから』と断られ、共演は実現しませんでした。でも、僕の誘いに『ありがとう』と言ってくれたのがうれしかった。僕らはケンカ別れをしたわけではないとはいえ、解散は僕から言い出したので、ずっと連絡しづらかったんです」

 昨年は「雅夢」時代とソロになってからの66曲を集めた4枚組みアルバム「SUPER BEST」を出し、今年も45周年記念アルバムを制作中。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"