練習公開で好調アピールも 錦織の不安はむしろ「楽天OP後」
「体調はいいですね。この3日間、追い込んでやっていますから」
こう話したのが男子テニスの錦織圭(25)。5日開幕の楽天ジャパンオープン(東京・有明)に出場するため、もっかナショナルトレーニングセンター(NTC)にこもって合宿中。昨30日は報道陣を前に30分の公開練習を行った。錦織は昨年の楽天オープンで2度目の優勝。今年は連覇がかかっているものの、昨年より過酷な戦いを強いられる。
今年の出場選手は強豪揃い。世界ランク4位のワウリンカ(スイス)をはじめ、錦織を破って昨年の全米オープンを制覇した同14位のチリッチ(クロアチア)、同10位のシモン(フランス)など、そうそうたる顔ぶれだ。大会の川廷トーナメントディレクターも「非常にレベルの高い大会。トップ選手が突出していた昨年までと違って、層が厚い」と胸を張る。
その激戦に勝ち進めば進むほど、直後に控える上海マスターズへの影響も考えなくてはいけない。楽天オープンの決勝は11日。上海も11日に予選が始まる。錦織は2回戦からの登場とはいえ、強行軍。錦織にとって重要なのは、こちらのマスターズだ。シーズンポイントランク上位8人のみで戦う11月のツアーファイナルに出場するためには、ポイントを稼がなければいけない。