著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国の日本領事館から届いた“恐怖メール”…永住証明書類の「常時携帯義務」違反なら国外退去も

公開日: 更新日:

 先週、あるメールが米国の日本領事館から送られてきた。

「4月11日以降、14歳以上の外国人で30日以上アメリカに滞在している者は、外国人登録及び指紋登録が必要となる。また18歳以上は、国土安全保障省(DHS)が発行する登録証明書(I-94、就労許可証、グリーンカード等)を常時携帯する義務が生じる。違反した場合には罰則が科される」

 これを見たニューヨークの日本人はゾッとした。元々グリーンカード(永住権)などの証明書類は、紛失を恐れて持ち歩かない人がほとんどだ。しかし今回は違反すると「故意とみなされた場合は、国外退去処分となる可能性がある」とまで書かれている。

 突如厳しくなったルールは、政権の不法移民取り締まりと無関係ではない。しかも合法なビザで入国しようとした外国人が強制送還されたり、永住権所持者でも拘束されるなどのニュースが続いて、日本人社会にも不安が広がっている。特に再入国のリスクを懸念する声は強く、日本への里帰りを控えようかと迷っている人もいる(ちなみにこの義務にはESTA:電子渡航認証システムでの90日以内の滞在者、観光客などは含まれない)。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  2. 2

    小泉進次郎氏がドヤ顔“訪米”→現地シンポで「MAGA」礼賛…不自然なほどハイテンションな理由

  3. 3

    自民を除く主要政党が「消費税減税」で完全一致なのに…早期実現を阻む安倍元首相の“大罪”

  4. 4

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  5. 5

    参院選公示まで2カ月 自民の“テッパン選挙区”に異変! 東京・千葉・兵庫は大苦戦確実…複数区で共倒れ危機

  1. 6

    国民民主党“パワハラ疑惑”女性議員に「政治とカネ」問題浮上!トンデモ“怪釈明”で逃げ切り狙う姑息

  2. 7

    石破首相の外遊以上に自民党内で注目浴びる岸田前首相の外遊…東南アジアの巨大利権を独り占め

  3. 8

    「トランプ関税は不良のカツアゲ」…米国で立憲議員シンジ・オグマの国会質問動画が大バズりのナゼ

  4. 9

    玉木雄一郎のハシャギっぷりが鼻につく 時代の徒花、ポピュリストにかき回される世も末

  5. 10

    滋賀・彦根市長選で“石丸伸二ベッタリ”現職まさかの落選…「再生の道」に“NO”突き付けられ都議選と参院選に黄信号

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  2. 2

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  3. 3

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  4. 4

    赤西仁と田口淳之介が始動…解散した「KAT-TUN」元メンバーたちのその後

  5. 5

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  1. 6

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  2. 7

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  3. 8

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  4. 9

    トランプ大統領が大慌て…米国債の「金利急上昇」は何が大問題だったのか?

  5. 10

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”