「参謀は絶対必要」 見えてきた松山マスターズVへの課題

公開日: 更新日:

 ゴルフライターの吉川英三郎氏がこう語る。

「対照的なのが、松山です。3日目は首位を走るスピースにミスが出て、松山は2打差の3位で最終日を迎えた。でも、1番ホールはこの日もボギー。追いかける側が先にスコアを落とすのは絶対にやってはいけないミスです。4日間で3ボギーと、同じホールでミスを繰り返しているのは考え方のミスともいえる。また、通常の大会とは違い、メジャーでは5日分のスタミナが必要といわれます。優勝争いに加わる選手は最終日に前半9ホールと後半9ホールで、それぞれ1日分のエネルギーを消耗するほど過酷なのです。メジャーでの優勝争いが初めてだった松山は、全選手の中で唯一3日間オーバーパーがなかったのに、4日目に崩れた。メンタルのスタミナ不足も原因でしょう」

 さらに吉川氏はこう続ける。

「いくつも大きな起伏のあるオーガスタのグリーンは、落とし所が50センチ違っただけでもピンに寄らない。想像力をフル稼働すれば頭も疲れて正常な判断ができなくなる。そのスタミナもどうやってつけるかは難しい問題ですが、少なくとも松山には、技術以外の戦略面やメンタルなどについて助言してくれる人間が必要です」

 果たして松山は、今年の敗戦を来年に生かせるのだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」