降って湧いた放映権問題で…LPGAと大会主催者の対立が激化

公開日: 更新日:

 黄金世代と呼ばれるプロテストに合格したばかりの19歳、20歳の若い選手が活躍して人気を集める女子ツアー。試合数は男子ツアー(ANAオープン中止のため年24試合、33億9775万円)よりはるかに多い年38試合、37億2500万円と6年連続で賞金総額アップと華やかだ。

 ところが今、暗雲が垂れ込めてきた。来季女子ツアー開催を巡って日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が混乱に陥っているのだ。

 先週、LPGA事務局が各大会主催者へ、「2019年度LPGAツアーの開催協約書の締結締切日の変更」という通知を行った。当初は9月25日(火)だったが、11月下旬まで延びるという内容だ。

 変更理由について、「一部の主催者が申込書に条件を付けた。それを協議するため」と説明しているそうだ。

 主催者が出した条件とは何か?

「協約書はLPGAが作成して主催者に渡すのですが、25日の最終的締結日が近づいているのに協会事務局から何の連絡もなくおかしいなと思っていたところに突然、通知がありました。昨年は10月が締め切りで、慣例として12月に行われるLPGAアワードでの来季日程発表まで協約書締結はOKだったのです。ところが、今年は異例でLPGAが9月25日と期限を決めたのです。主催者の条件とは、“協会が管理するという放映権と施設管理権は認められない。継続審議を続けたい”とLPGAに申し入れている案件でしょう」(関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド