ポイント稼ぎは国内で 池田勇太はやっぱり“お山の大将”
【フジサンケイクラシック】
海外でポイントを失って、国内でポイントをせっせと稼ぐ――。今大会初日にイーブンパー16位タイにつけた池田勇太(32)の世界ランク動向はいつも同じパターンだ。
昨年は世界ランク(WR)34位からスタート。
年初から海外転戦を中心にスケジュールを組んだが、4大メジャーはすべて予選落ちで一時WR70位まで後退した。ところが帰国してすぐのKBCオーガスタで優勝すると、ANAオープン、日本オープンと3勝を挙げて昨年末は再びWR35位まで浮上した。その特典もあって今季はメジャー3試合に出場できたものの、現在はWR100位と落ち込みが激しい。
今年は日本ツアーとアジアンツアーとの共催2大会を含む、海外13試合に出場したが、もちろん未勝利。ポイントはどんどん減るばかりで、トップ100圏外に消えるのも時間の問題だ。
「米ツアーに主戦場を移した小平智は現在WR43位につけてトップ50にとどまっていますが、やはりRBCヘリテージ優勝の52ポイント獲得が大きい。池田が昨年国内3勝して、すべてのポイントを合算しても64ポイントです。つまり日本でポイントを稼ぐより、米ツアーで1勝してポイントを稼いだ方が効率いいのです。もちろん、池田の各スタッツを見ても勝てるだけの要素は見当たりませんが……」(米ゴルフ記者)