マスターズTV放映権料は“ゼロ” それでも利益が上がる理由

公開日: 更新日:

 それに、たとえ採算が取れなくてもマスターズ中継なら注目度が高く、看板番組としてネットワークの宣伝になり、テレビ局は赤字覚悟で高額の放映権を支払うこともある。

 ところが、マスターズトーナメントでは、マスターズ委員会とオーガスタナショナルGCが、全てを管理している。マスターズ中継で流れるCMは米国企業のIBM、AT&Tと、独企業のメルセデス・ベンツの3社だけ。

 CMスポンサーが変わることがあっても、試合中継の合間に流れるCMスポンサーは3社だけというのは、長年変わらない。

 しかも、CMが流れるのは1時間にたった4分と、通常のスポーツ中継の3分の1。マスターズ委員会がスポンサー3社から、1社7億~10億円のスポンサー料を受け取り、それをCBSに渡していると伝えられている。

■リポーターや映像にも口出し

 マスターズの放映権料を売れば、軽く100億円を超えると言われるだけに、マスターズ委員会は損をしているという指摘もあるが、あくまでマスターズを世界最高の試合にするためにこのやり方を変える気はなさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド