記者も激減…米女子メジャー大会がアマ大会に“完敗”の理由
米女子ツアーの今季メジャー初戦「ANAインスピレーション」が現地時間4日(日本時間5日未明)に米カリフォルニア州ミッションヒルズCCで開幕した。日本勢は前週の「起亜クラシック」優勝の畑岡奈紗(20)をはじめ、上原彩子(35)、野村敏京(26)、横峯さくら(33)、比嘉真美子(25)の5選手が出場している。
例年と違うところは会場にはゴルフ記者が少ないことだ。実は、男子メジャー「マスターズ」と同じ舞台で決勝が行われる新設大会「オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権」(米ジョージア州)に全米の関心が集まっているからだ。
世界中からアマチュア72選手が出場して3日、4日の2ラウンドが終わって30位までが6日の決勝に進み、マスターズ会場で初代チャンピオンが決まる。
女子メジャー大会よりもアマ大会のほうが注目度が高く、「メジャーは開催時期をずらすべきだった」という批判まで出ている。
ゴルフライターの吉川英三郎氏がこう解説する。
「オーガスタ・ナショナルGCが新設の女子アマチュア大会を成功させたいと相当な力を入れており、全米が熱い視線を送っているのです。ナンシー・ロペスがティファニー製トロフィーを持って4大ネットワークに出演して大会を宣伝し、NBCで決勝が中継されるのも異例です。それに最終日の1番ティーにはロペスの他に、A・ソレンスタム、L・オチョア、朴セリといったかつての最強女子プロが勢ぞろいして華やかなのです。一方、ANAインスピレーションは、2014年まではクラフト・ナビスコ選手権と呼ばれて人気がありました。ところが韓国人選手が強くなって、米大手企業がスポンサーを下りたころから陰りが見えはじめました」