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太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【walk, don't run!】大谷翔平の目標を達成するには「急がば回れ!」

公開日: 更新日:

 FAが迫る大谷翔平を巡って米メディアでもさまざまな見解が飛び交っているが、大谷の胸の内には「walk, don't run」というフレーズが刻まれているのではないか。

 これは、花巻東高を卒業後にすぐ、太平洋を渡って米大リーグに挑戦する希望を持っていた大谷に対し、ドラフト1位指名した日本ハムが作成したプレゼン資料の核心部分でもある。

「大谷翔平君 夢への道しるべ」と題したその資料で、野茂英雄イチロー、ダルビッシュら日本人メジャーリーガーの成功例を挙げ、若いうち(高卒後)に米球界に挑戦するより、年齢を重ねて自己が確立してからメジャー入りした方が選手寿命が長い、と説得した。大谷の目標は「メジャーに挑戦すること」ではなく、「メジャーで成功する」こと。その目標を達成するには、「急がば回れ」で日本プロ野球を経験してからでも遅くない、と口説いたのだ。

「walk, don't run」は直訳すれば、「歩け、走るな!」だが、日本のことわざでいうところの「急がば回れ」という意味もある。目標を達成するには、粘り強く我慢すること。遠回りは成功への近道、と言うときに「walk, don't run」である。

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