阪神逆転Vの活路を開く「失策王」佐藤輝明の一塁コンバート
阪神編
セ・リーグは首位巨人から4位DeNAまで4.5ゲーム差にひしめく大混戦だ。2位広島と1ゲーム差の巨人は、10日から1勝4敗2分けと苦手とする敵地マツダスタジアムで直接対決。3位阪神もDeNAを甲子園で迎え撃つ。四つ巴の争いを演じる各チームの泣きどころは──。
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9日のスポーツ紙には「痛恨、ボーンヘッド」「まさかのヘディング」との見出しが並んだ。
8日のヤクルト戦で三塁の佐藤輝明(25)が平凡なフライを落球。グラブをかすめた打球を頭に当てる赤面モノの失策が失点につながり、連勝が5で止まった。SNSでは、失笑交じりに<オフの珍プレー大賞、間違いなし>と盛り上がっているが、もちろんチームは笑っていられない。
首位の巨人とは2.5ゲーム差の3位。消えかけた逆転Vに望みが出てきた中、12球団ワーストの23失策を記録する佐藤輝の拙守はやはり、命取りになりかねない。
現役時代に内野の名手として知られた評論家の山崎裕之氏が、「阪神の残り試合は16。4強の中で最も試合消化のペースが速く、追う立場としては1勝も無駄にはできません。そういう中でエラーから試合を落とすと、ムードは悪くなるし、チームの致命傷になりかねないのは確かです」と、こう続ける。