著者インタビュー
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「警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官」梶永正史著
■第12回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作 第12回「このミステリーがすごい!」大賞受賞2作品のうちの一作である。主人公はおなじみの警視庁捜査1課ではなく、企業犯罪や政治家の汚職を捜査す…
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「国家のシロアリ」福場ひとみ
■「復興予算が被災地以外でも使われる非常識に目を疑いました」 「19兆円もの復興予算が、一般会計ではなく特別会計になったという新聞記事を見て、これは調べなきゃと思いました。ネットで検索すると、『…
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「東京最後の異界 鶯谷」本橋信宏氏
■「ラブホテル街と霊園という落差を内包した鶯谷の魅力を探りました」 JR山手線の、鶯谷駅に降り立ったことがあるだろうか。台東区に位置し、山手線の中で1日の乗降客数がもっとも少なく、“みどりの窓…
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『「闇学」入門 』中野純氏
■「自分が闇に溶け込んでいくような擬死体験の後の夜明けは格別です」 「夜の山歩きの魅力は、何といっても五感がフル活動することです。真っ暗な闇では、虫の歩く音から遠くの滝の音まで360度から音が聞…
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「凄母」佐藤 留美氏
■「企業の良かれと思う“配慮”が女性を二級市民化しています」 保育園の待機児童問題、支援制度の有名無実化など、働く母を取り巻く環境が相変わらず厳しいなか、山積する問題を知恵と工夫で乗り越え、仕…
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「官能教育」植島啓司氏
■「男女雇用均等法のおかげで不倫のリスクも差がなくなりました」 今のご時世、不倫をしようものなら手厳しく糾弾される傾向がある。なぜ不倫はいけないのか。男女の愛のありようが前近代的な狭義でとらえ…
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「ネット依存症」樋口進氏
■「人とのつながりを満たしてくれるネット上のオンラインゲームは一度はまると抜けるのが難しい」 アルコールや薬物依存症の治療で有名な久里浜医療センターには最近、10代の若者と親が訪れることが多く…
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「虹、つどうべし」玉岡かおる氏
■「自らの命を引き換えに下の者の命を守った戦国武将の物語です」 NHK大河ドラマで注目を集める黒田官兵衛。本書はその官兵衛に滅ぼされ、歴史の波間に消えた別所一族と女間者の数奇な運命を描いた著者…
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「らんる曳く」佐々木中氏
■「僕の小説は食える人には食える納豆みたいなもの」 独特な文体とリズムに気おされる。難解と捉える人もいれば、心をわしづかみにされ、とりこになる人も。 「僕は難しい文章を書いているという意…
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「格付けしあう女たち」白河桃子氏
■「一定基準のない複雑怪奇な人間関係、それが女子カーストです」 ランチタイムにつるんだり、上司への愚痴に花を咲かせたりと、一見仲が良さそうに見える女性たち。しかし、そこには互いに格付けし合う「…
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「かつお節と日本人」藤林泰氏
■「かつお節の消費拡大のきっかけは『フレッシュパック』の発売でした」 かつお節といえば伝統的な食材で、化学調味料に押されて、消費量が減り危機的状況にあると思いがちだが、それは早計。 宮…
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「奇動捜査ウルフォース」霞流一氏
■「映像化するなら改造パトカーはCGでなく特撮で撮りたいですね」 「もともと『傷だらけの天使』のような男2人の刑事ものが好きだったんです。人気ドラマ『相棒』の2人は年齢差があるけど、平気で悪口を…
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「行人坂の魔物」町田徹氏
■「銀行と闘った実在のヒーローのノンフィクションです」 歴史ものと金融ものが合体した異色のノンフィクションである。 「東京・目黒区にある行人坂は、魔物がすんでいるのではないかといわれるほ…
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「草魚バスターズ」真板昭夫
<「朽ち果てた史跡の池を蘇らせた13年間の格闘の記録です」> 京都市右京区にある大覚寺の大沢池に今年、3500本もの美しい蓮の花が咲き誇った。その風景はさながら極楽浄土のようであったというが、…
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『医者とおかんの「社会毒」研究』内海聡氏
<「身の回りの“社会毒”の危険性と、それをなくす方法を書きました」> ワクチンや食品添加物、人工甘味料、遺伝子組み換え食品、農薬など、自然界には存在せず以前は人間の体に入ることはなかった、数々…
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「海賊党の思想」浜本隆志氏
<「ドイツ海賊党が主張するネットの自由、政治の透明化は大きな社会的テーマです」> 「今日、インターネットは日常生活で不可欠なメディアですが、ネット資本や権力をもつ側が、このメディアを自分たちに都…
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「時の審廷」芦辺拓氏
<「権力者の企みはミステリーの犯人が仕掛けるトリックに通じます」> 弁護士兼名探偵の森江春策を主人公にした、人気「時」シリーズの第3弾。12年ぶりとなる今作は、3つの時代と都市を舞台に戦後史に…
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「晩夏光」池田久輝氏
<選考委員満場一致の期待の新星> 第5回角川春樹小説賞受賞作品。「センチメンタリズムを描ききる力を感じた」(北方謙三氏)、「香港という街の匂いがひしひしと伝わってくる」(今野敏氏)など、選考委…
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「コミュニティ発電所」古屋将太氏
<「異なる世代が一緒につくり上げる楽しさがあります」> トラブルが毎日報じられる東京電力福島原発。「原発はもうダメだ」と思う人も、「国が自然エネルギーをやってくれればいいのに」と他力本願になり…