「海賊党の思想」浜本隆志氏

公開日: 更新日:

<「ドイツ海賊党が主張するネットの自由、政治の透明化は大きな社会的テーマです」>

「今日、インターネットは日常生活で不可欠なメディアですが、ネット資本や権力をもつ側が、このメディアを自分たちに都合よく統制する図式が世界中に広がっています。海賊党は、ネット規制や特許期間の延長に反対し、ネット弱者を擁護して権力に対抗する力を結集しようとしています」と浜本さんは言う。

 スウェーデンで発祥し、ドイツで勢力を伸ばした海賊党。ふざけた名前だと批判されがちだが、かつてナチス・ドイツの青少年団体に対抗して「エーデルワイス海賊団」が結成された歴史をもち、パロディーやジョークの文化があるヨーロッパでは、若者を中心にポジティブに受け止められた。

「ドイツ海賊党は、ネットを駆使して党員や市民から政策提案を受け入れる新しいガバナンス(統治)の実験をしています。『液体民主主義』という一種の直接民主主義を組み込んだ政治システム、従来のトップダウンではないボトムアップ型をめざします。2012年の州議会選挙で躍進して、現在、州議会議員45人(海賊党系無所属1人含む)、党員は約3万1000人です」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議