「奇動捜査ウルフォース」霞流一氏
■「映像化するなら改造パトカーはCGでなく特撮で撮りたいですね」
「もともと『傷だらけの天使』のような男2人の刑事ものが好きだったんです。人気ドラマ『相棒』の2人は年齢差があるけど、平気で悪口を言い合えるような関係にしたかったので、あまり年の差がないコンビという設定にしました。僕は映画会社で仕事をしていたんですが、映画の面白さって、会話の面白さなんですよ。そういう会話のスピード感を小説で表現できないかなと」
警視庁機動捜査隊井の頭分署の木羽健介と花倉正人の2人が猟奇的な事件に取り組む、ジェットコースターのようなノンストップ本格ミステリーだ。
「映画ではそうはいきませんが、小説の場合、既に亡くなった役者さんを使ってあり得ない組み合わせにすることもできます。僕はキャラクター表を作って何人か役者の名前を書き入れているんですが、今回は木羽は若い頃の渡辺謙さん、花倉は南海キャンディーズの山ちゃんでしたね。そのコンビだったら恐る恐る見たいなと。山ちゃんのメガネを替えて。尾行しても気づかれちゃうから(笑い)」