テレビ 見るべきものは!!
-
高橋一生「インビジブル」柴咲コウともに新境地、オリジナル脚本への期待が高まる
連続ドラマは初回が勝負だ。その初回も第1ブロックが決め手となる。どんな人物たちによる、どんな物語なのかを、魅力的に提示しなければならないからだ。その意味で、15日にスタートした「インビジブル」(TB…
-
テレ東「メンタル強め美女白川さん」に学ぶストレス対処法
昨年夏に放送された、伊藤万理華主演の深夜ドラマ「お耳に合いましたら。」(テレビ東京系)。その主人公の同僚を演じたのが井桁弘恵だ。さっぱりした性格の美人OLがよく似合っていた。 先週から始まっ…
-
NHK「サタデーウオッチ9」番組がもてなすべきはゲストではなく視聴者だろう
新番組を始めるなら、はっきりと示すべきことがある。番組の「ウリは何か」だ。特に第1回では、他局や自局に存在する同ジャンルの番組との違いを鮮明にする必要がある。2日(土)夜にスタートした「サタデーウオ…
-
NHK「バラエティー生活笑百科」番組全体はマンネリかもしれないが…
NHK「バラエティー生活笑百科」の放送が始まったのは昭和60年(1985年)4月。これまで37年も続いてきた。 しかし最近は、民放もNHKも一種の長寿番組終了ブームだ。2月に幕を閉じた「ガッ…
-
木ドラ24「真夜中にハロー!」は深夜のプチオアシスだ!
木ドラ24「真夜中にハロー!」(テレビ東京系)は、深夜のプチオアシスだ。仕事で疲れた夜など、ちょうどいい。 舞台は、ハロプロ(ハロー!プロジェクト)のファンであるマリコ(菊池桃子)が運営する…
-
「津田梅子~お札になった留学生~」明るくはなく苦みが強いドラマだったが…
5日夜、スペシャルドラマ「津田梅子~お札になった留学生~」(テレビ朝日系)が放送された。主人公の津田梅(後年は梅子)は、明治期に女子英学塾(現在の津田塾大学)を創立した教育者だ。2024年に改刷され…
-
NHK「50年目の“独白”~元連合赤軍幹部の償い~」この内容で30分の放送はあまりに短い
半世紀前の1972年2月、連合赤軍による「あさま山荘事件」が起きた。その際に逮捕されたメンバーのひとりが吉野雅邦だ。2月24日に放送された、クローズアップ現代+「50年目の“独白”~元連合赤軍幹部の…
-
吉田鋼太郎「おいハンサム‼」 勝手な教訓を口にするパパがいい
気がつけば、今期ドラマの大きな「収穫」かもしれない。吉田鋼太郎主演の「おいハンサム!!」(東海テレビ制作・フジテレビ系)である。 舞台は伊藤源太郎(吉田)が家長の一般家庭だ。妻(MEGUMI…
-
松本潤主演「となりのチカラ」宮沢賢治の言う“デクノボー”かもしれないが…
東に病気の子どもがいれば看病してやり、西に疲れた母親がいれば荷物を背負ってあげる。宮沢賢治「雨ニモマケズ」に登場する、ワタシだ。 父親からDVを受けている少女がいれば相談に乗ってやり、認知症…
-
高畑充希「ムチャブリ!」 ちょっと安直な展開かなと思っていたら…
日本テレビ、水曜22時枠、お仕事ドラマ、主演は高畑充希。こう並ぶと思い出すのは2019年の「同期のサクラ」だ。 高畑が演じた北野サクラは故郷の離島に橋を架けたいと大手建設会社に入社。自分が正…
-
清原果耶に“枷のある恋愛物語”は大正解!「ファイトソング」の脚本は岡田恵和
火曜ドラマ「ファイトソング」(TBS系)の注目ポイントは2つある。まず、ヒロインが民放ドラマ初主演の清原果耶であること。もうひとつが岡田恵和によるオリジナル脚本であることだ。 児童養護施設出…
-
進化した“小さな大女優”毎田暖乃が「妻、小学生になる」の特異な設定を成立させている
これは、「設定」を楽しむドラマだ。堤真一主演「妻、小学生になる。」(TBS系)である。 10年前、新島圭介(堤)は、妻の貴恵(石田ゆり子)を事故で失った。それからは娘の麻衣(蒔田彩珠)と2人…
-
「ミステリと言う勿れ」菅田将暉と並んで賛辞を受けるべきは原作者
面白い青年が登場したものだ。「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)の主人公、久能整(菅田将暉)である。事件を解決へと導く、ミステリードラマの主人公だが、刑事でも探偵でもない。天然パーマが特徴的な、フ…
-
黒木華「ゴシップ」は予想以上の社会派エンタメに化ける可能性アリ
黒木華「ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○」(フジテレビ系)が始まった。2019年の「凪のお暇」(TBS系)以来、久々の主演作だ。 ヒロインは瀬古凛々子(黒木)。出版社の経理部員だったが、ネ…
-
NHK「倫敦ノ山本五十六」は新たな歴史像の構築に挑んだ秀作だ
大量のお笑い番組。怒涛のようなドラマ一挙放映。年末年始のテレビはエンタメ一色だった。そうなると、少し違ったものが見たくなる。昨年12月30日に放送された、太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十…
-
【年末拡大版】2021年のテレビドラマ界を振り返る
緊急事態宣言の延長と解除。東京オリンピックの開催。そして総選挙も行われた2021年。気分はどこか昨年と地続きのままだったが、ドラマに関しては、なかなか豊かな一年となった。 1月クールの注目作…
-
吉高由里子「最愛」サスペンスドラマで重要なのは“どこまで視聴者に教えるか”である
今週17日、吉高由里子主演の「最愛」(TBS系)の最終回が放送される。 2006年に薬物を使って女性を暴行していた男が岐阜で失踪。15年後に白骨化した遺体となって見つかった。しかもその直後、…
-
綾野剛はやはりハードボイルドがよく似合う!「アバランチ」も「MIU404」と並ぶハマり役
先月下旬から第2部に突入した、綾野剛主演「アバランチ」(カンテレ制作・フジテレビ系)。残りの回数も少なくなり、物語は加速している。 アバランチ(雪崩を意味する英語)は、警察が手を出せない悪を…
-
テレ朝「和田家の男たち」ホームドラマに織り込まれた鋭い“メディア批評”
金曜ナイトドラマ「和田家の男たち」(テレビ朝日系)が、ぐっと面白くなってきた。 和田寛(段田安則)は新聞社の元社長。息子の秀平(佐々木蔵之介)は報道番組プロデューサー。そして秀平とは血のつな…
-
NHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」運命の人に出会えた“姉妹”の物語
最近、姉妹といったら「こまどり姉妹」でも「叶姉妹」でもない。断然「阿佐ヶ谷姉妹」である。 特にネーミングが傑作だ。これが「二子玉川姉妹」や「京成高砂姉妹」だと全く違うイメージになってしまう。…