岡田将生「ザ・トラベルナース」テレ朝の新たな鉱脈になりそうだ
岡田将生主演「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系)が始まった。トラベルナースとは有期契約で仕事をするフリーランスの看護師のこと。アメリカで普及した働き方で、主人公の那須田歩(岡田)もシカゴの病院から日本に戻ってきた。
物語の舞台は、利益第一主義の院長・天乃(松平健)が君臨する、天乃総合メディカルセンター。
「神の手」と呼ばれる外科部長、神崎(柳葉敏郎)が稼ぎ頭となっている。
このドラマで注目すべきは、那須田と同時に赴任してきたベテランのトラベルナース、九鬼静(中井貴一)を置いたことだろう。もう一人の主人公と言っていい。
アメリカでは範囲が限られているとはいえ、資格を持つ看護師による医療行為が可能だ。日本ではそれができないことにイラ立つ那須田。加えて看護師を見下す医者の態度も許せない。そんな那須田に、九鬼は「医者に盾つくのはバカナース」と言い放ち、看護師としての巧みな言動で医者たちを自在に操っていく。
また同僚である女性看護師たちが、「ナースは尊敬されない」「医者の指示がなければ何もできない」と不満をもらす。すると九鬼がやんわりと自説を語った。
「医者は病気しか治せませんが、ナースは人に寄り添い、人を治すことができる」
制作陣は脚本の中園ミホをはじめ「ドクターX」のチーム。新たな鉱脈の発見となりそうだ。