ワンニャンのSOS
-
死を悟ったネコが最期にどこかへ…「心残り」を軽くする受け止め方
「先生、ネコちゃんはいまでも亡くなるときにいなくなることはあるんですか?」 先日、私と同世代の50代の飼い主さんにこう言われました。われわれが子供のころは、室内と屋外を行き来する飼育方法が多か…
-
ノミやダニの定期予防を勧められても…完全室内飼育のネコの飼い主が否定すべき根拠
ネコちゃんは、室内飼育がほとんどだと思います。都市部だけでなく、郊外でもその傾向が強いでしょう。住宅の構造もかつての木造に比べて高気密になり、ネコちゃんが自由に戸外に出て、戻ってくるという飼育方法は…
-
治療法がない? 終末期のペット「QOLの向上」でサプリは十分選択肢に
動物もヒトと同じように高齢化していて、シニアになるとがんが進行したり、免疫力の低下で代謝機能が悪くなったり、原因不明の膠原病を患ったりして、さまざまな病気を発症します。そうやって終末期を迎えるのです…
-
愛するペットのがんに 効能外治療のインターフェロンに託す手も
ペットもヒトと同じように高齢化していて、がんができやすくなっています。その治療もヒトと同じで、手術で腫瘍を切除するか、抗がん剤で腫瘍を叩くか。2次診療施設には、放射線設備を備えているところもあります…
-
JAL機の事故でペット同乗問題が炎上…獣医師が考える動物・飼い主・乗客の安全性と快適性
JALの旅客機と海上保安庁の航空機との衝突事故は、思わぬ波紋を広げています。JAL機の乗員乗客は全員助かったものの、貨物室に預けられた2匹のペットが不幸に遭ったことから浮上したペットの同乗問題です。…
-
ペットのがん手術どうする? 適切な選択肢の提案で飼い主の決断をサポート
ネコちゃんもワンちゃんも、さまざまな理由で口の中が腫れることがあります。 17歳のネコちゃんもそんな症状で、昨年初診に訪れた飼い主さんは「顎が腫れてエサを食べにくそうで」とおっしゃいました。…
-
15歳シニア猫の肩に骨肉腫の疑い セカンドオピニオンで否定した根拠
ヒトも動物も年を重ねると、がんができやすくなります。ペットも高齢化していて、がんで受診される飼い主さんは少なくありません。先日、15歳のネコちゃんについて、セカンドオピニオンで次のような相談を受けま…
-
ペットの便がおかしい 検便は持参せず受診先で直性採取すべき理由
ワンちゃんもネコちゃんも、お腹の調子を悪くすると、下痢をはじめいつもと違う便になることがあります。「便の色がおかしい」「便に血や虫のようなものがいる」……などと便を持参される飼い主さんは珍しくありま…
-
かゆいニキビダニ「毛包虫」異常なしでも顕微鏡検査がおすすめ
前回の耳ダニに続き、今週も厄介な寄生虫のひとつ、毛包虫について紹介します。 ニキビダニともいわれ、とてもかゆく、かき壊したりして皮膚のただれがひどく、全身に広がることも珍しくありません。犬、…
-
野良ではないのに? 薬塗布済みの購入猫に耳ダニが発生したケース
ワンちゃんやネコちゃんが、耳をかゆがって脚でかくことがあります。多くはマラセチア菌などカビの仲間が寄生したもので、ネコちゃんでは保護されたケースがほとんどです。ところが、先日、初診の飼い主さんがブリ…
-
メスの避妊手術は十分に性成熟してからがベスト タイミングは「乳歯の残存数」で探る
去勢手術に続いて今回は、避妊手術について。オスと同様にメスも生後5カ月での手術は早いでしょう。では、いつか。実はメスは発情期との兼ね合いで、オスより適切なタイミングの見極めが重要だと思います。 …
-
生後5カ月で勧める獣医もいるが…早過ぎる去勢手術は尿漏れの原因になる
去勢や避妊の手術を受けるタイミングについて質問を受けることがあります。そこで、今回は去勢手術のタイミングについてで、私の友人はこう言いました。 「ウチのプードル、まだ5カ月で去勢手術を勧められ…
-
ペットの「尿路結石」、対応フードの売り文句を誤解しているかも
ワンちゃんやネコちゃんの中には、寒くなると冷たい水を嫌がって尿の量が減ることがあります。暖房などの影響も重なり、軽い脱水も生じ、その結果、膀胱炎や尿路結石が引き起こされやすくなるのです。 当…
-
愛猫「爪とぎ対策」のコツ…老化で頻度が減ったらこまめな爪きりを
猫ちゃんの飼い主さんは、爪とぎをどうされているでしょうか。飼い慣れている方なら、うまく対応されていると思いますが、飼い始めてまもないケースや住まいが賃貸住宅で原状回復の問題があるケースなどは、爪とぎ…
-
この時季のシニア犬は要注意 厄介な心臓弁膜症は「月イチの聴診」でチェックしたい
寒暖差シリーズの第3弾は、生死にかかわることもある症状です。 ワンちゃんは、散歩で外出することがあると思います。特に、シニア期のワンちゃんは、この時季、一度、かかりつけ医を受診するとよいでし…
-
泡を吹いたり、ふらついたり…寒暖差で発症する「自立神経失調症」の基礎知識
季節の変わり目は、ときにてんかんやめまいのような症状を起こすワンちゃんもいます。その対応についてです。 自律神経は、交感神経と副交感神経がオンとオフのように働き、それぞれがバランスをとりなが…
-
寒暖差で頻発する犬のムズムズ感とフケは「保湿系シャンプー」で解決できる
最近はずいぶんと涼しくなり、寒暖差で衣服に悩むこともあります。そのせいか、寒暖差にともなう症状で、ワンちゃんを連れて来られた飼い主さんが複数いました。今回は寒暖差の対応について紹介します。 …
-
神奈川県警押収の犬猫計80匹が所在不明に…動物愛護団体と“可哀想ビジネス”の点と線
動物好きの読者の方なら、気になったかもしれません。神奈川県で起きた動物虐待に関連するニュースです。 藤沢北署は2021年9月、動物愛護活動家の女性らから犬などの虐待をしているとの告発を受け、…
-
犬猫がエサを残す&残り物に手を出す…飼い主を悩ませる難題をまとめて解決!
ワンちゃんもネコちゃんも成長期を終えると、カロリー消費が落ち着いて食餌量は個々の適量に落ち着きます。そうすると、1回分をすぐに完食する子と、半分くらい残しておいて次までのどこかで食べきる子に分かれる…
-
シニア犬、シニア猫の歯石除去 条件が揃えば麻酔ナシでできる可能性も
ヒトも動物も歯に歯石が沈着すると、歯肉炎や歯周炎になりやすく、さらに放置すると歯がグラグラして抜けてしまいます。最近はペットも高齢化して、歯石除去を勧められることが珍しくありません。今回は、歯石除去…