室内飼育のネコが引き起こす「日光過敏症」…動物病院の高額な検査誘導を回避するひと言

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 紫外線が気になる季節になりました。サングラスや日焼け止めなどで対策している飼い主さんは少なくないでしょう。実はこの時季、完全室内飼育のネコちゃんが紫外線のトラブルに襲われることがよくあります。今回は、その対応について紹介しましょう。

 室内飼育のネコちゃんも日光浴が趣味で長時間日差しを浴びていると、肌が露出している額や耳翼などにアレルギー性のかゆみが生じて、患部を床にこすりつけたり、ツメでひっかいたり。そんなことを繰り返すうちに皮膚炎に波及します。これが日光過敏症と呼ばれる症状で、紫外線が強くなるこの時季に発症しやすいのです。

 最近は、紫外線をブロックするオゾン層が薄くなり、温暖化も加速。そのせいか、いまごろから9月くらいにかけて、完全室内飼育のネコちゃんでも日光過敏症を引き起こすケースが珍しくありません。窓越しでの日光浴を好むタイプです。

 古くは自宅と外を行き来するタイプや野良ちゃんなどに多く、ノミやダニ、シラミなどとの鑑別も重要でした。当時を知る獣医師としては時代の変化を感じますが、完全室内飼育なら寄生虫の可能性はすんなりと否定できるでしょう。

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