骨折した捨てネコのてまりちゃんが急回復 その裏は絶妙サポートと奇跡の連続だった

公開日: 更新日:

 今回は少し趣向を変えて、骨折したネコのてまりちゃんが奇跡の回復をみせたお話を紹介します。そこにワンちゃんの絶妙なサポートがあったのです。

 離乳したばかりのてまりちゃんが脚を骨折して当院に担ぎ込まれたのは昨年7月。親離れしたときに自転車やバイクにひかれたか、動物に襲われたのだと思われます。患部は完全に折れて、ブラブラ状態。保護した方はワンちゃんの散歩中に公園の草むらでうずくまっていた姿を見つけ、夜間救急病院を受診。十分な治療をしてもらえず、当院に来られました。

 骨折部位は骨が露出した開放骨折で感染を起こし、化膿していました。さらにノミの寄生もひどく、救急病院では野良の乳飲み子でしたから、院内感染を恐れて応急処置で帰されたのでしょう。その判断は仕方ないと思います。

 まず保護された方に治療に成功したときに飼う意思があるか確認すると、「ハイ」と即答されました。そうなれば、治療になります。

 当時、エサも口にできないほど衰弱がひどく、治療方針は栄養を確保しながら、ノミの駆除と化膿部位の洗浄で、その上で骨折治療としました。何とか命を救い、断脚も避ける方針で、もし断脚せざるを得ないとしても3本脚での生活を想定すると、骨折部分からの切断回避が狙いでした。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が