猫の蓄膿症こと「副鼻腔炎」治療法は? 点鼻薬とともに“こより作戦”が重要
子猫が猫カゼ(猫ウイルス性鼻気管炎=FVR=か猫カリシウイルス感染症=FCV)にかかると、ぐったりしたり、目ヤニや鼻水がひどくなったりして受診されることがあります。
猫カゼの治療にはインターキャットがとても効果的ですが、飼い主さんの自己判断で再診をしないと、二次的な細菌感染を起こし、副鼻腔炎になることが少なくありません。
その細菌が副鼻腔に停滞すると、慢性副鼻腔炎になるネコちゃんもよくいます。そう、蓄膿症です。ヒトも黄色っぽい鼻水や鼻づまり、鼻声に悩まされることがあり、ヒトでも猫でもありふれた病気です。
猫の場合、若ければ治療は物理的に細菌や膿を除去します。麻酔してこめかみの辺りにドリルで穴を開け、管を通して丁寧に洗浄を繰り返すのです。毎日、あるいは1日おきくらいで7~10日程度。きちんと繰り返せば、感染部位はキレイになり、細菌も膿もなくなり、穴も自然にふさがります。
ただ、この治療法を飼い主さんに説明すると、かわいそうと言われることがほとんど。あまり行わなくなりました。