「血圧を測るだけ!!で長生きする38の理由」渡辺尚彦著
東京女子医大東医療センター内科准教授の著者は、87年8月から現在まで連続携帯血圧計を装着し、ずっと24時間血圧を測定し続けている。そんな“血圧の専門家”が、血圧を測ることの重要性と効果を解説する。
自宅にある家庭用血圧計で朝晩血圧をチェックして結果を記録する「血圧レコーディング」を続けるだけで、心筋梗塞、脳卒中、がんなどのリスクが減り、認知症や寝たきりも予防。自律神経のコントロールやダイエットにも効果があるという。血圧は上がったり下がったりを繰り返し、心と体の「波」をありのままに反映する。そのため、長く測り続けるにしたがって、自分の調子の「波」が上がったり下がったりするパターンが見えてくる。そうした自分の傾向に気づくことで日々の生活行動をコントロールできるようになり、病気の予防や健康効果をもたらすのだ。
さっそく、自宅でホコリをかぶっている血圧計を引っ張り出し、有効活用しよう。
(毎日新聞出版 1100円+税)