元駅伝選手から俳優へ 和田正人の背中を押した「ゆず」の名曲
僕が俳優を目指したのは、社会人2年目。それまで所属していた実業団の陸上部が廃部になったからです。退職後は寮住まいから7畳ほどの1Kに一人暮らし。アルバイトで生活費を賄いながら、俳優としての勉強をする暮らしが1年ほど続きました。
でも、所属事務所は決まらず、やるせない気持ちで毎日、悶々としていた。知人に「何のために俳優になりたいの?」と尋ねられても即答できず、自問自答していたそんな時、ある曲のプロモーションビデオを見たんです。
それがゆずの「またあえる日まで」。2人と一緒に歌ってるチビっ子たちがまぶしいくらい輝いていて、未来への夢がいっぱい詰まってた。
その瞬間、「僕が目指すのはこれや!」「見た人に夢と希望を持ってもらいたい」って思ったんです。
そして、その後に受けたオーディションの最終審査。1分間の自己PRタイムで、僕はあのチビっ子たちの表情をイメージしながらタンバリンを叩いて、「またあえる日まで」を力いっぱい歌いました。
結果は特別賞で合格。それが今も所属する俳優集団D-BOYSのオーディションだったんです。