向井理ベロ出しも不評 ドラマ「神の舌を持つ男」敗因は?
向井理(34)主演のドラマ「神の舌を持つ男」(TBS系、金曜22時~)が崖っぷちだ。第6回(12日)放送の視聴率が、なんと、3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)まで下落しちゃったのである。
分は悪かった。裏ではNHKとテレビ東京がリオ五輪の熱戦を生中継し、ジブリ(日本テレビ系)とワンピース(フジテレビ系)の超人気映画が2本も並んだ。とはいえ、初回から及第点となる2ケタ台を一度も超えられず、5~6%台がせいぜいだったことを考えれば、力不足は否めない。
放送前には堤幸彦氏が20年の構想の末に作り上げたドラマだと謳っていたが、コラムニストの桧山珠美氏は「そもそも自分たちでハードルを上げてしまいましたね」と、こう続ける。
「実際に始まってみたら、堤ドラマの代表作である『TRICK』の焼き直し感たっぷりで初回から時代錯誤だと思いました。小ネタやギャグを散りばめたあの独特な世界観が支持されたのは、15年以上前の話。もし仮に放送が深夜帯であったなら、知る人ぞ知るドラマとしてコアな視聴者層を取りこめたかもしれませんが、テイスト自体が今の時代に合わないぶん、金曜22時に放送するドラマではない。それに新境地としてコミカルに挑んだ向井のベロ出しは気持ち悪いの一言だし、オーバーリアクションでコスプレ女優と化した木村文乃も空回りが目立つ。脚本、演出、演者と何一つうまく回っていないので、五輪が閉幕しても離れた視聴者が戻ってくるかは疑問です。物語の続きが気にならないので、見なくても何の支障もないと感じた人は少なくないでしょうから……」
“舌技”ならイジリー岡田のほうがよほど芸がある。