桑子アナの相づちにも意図 「ニュースウオッチ9」の変化
今や老若男女を問わず大人気の桑子真帆アナ(29)を起用したNHKの看板ニュース番組「ニュースウオッチ9」。経済部出身のキャスター、有馬嘉男(51)とともに「ニュースチェック11」から2時間前倒しのスライド人事となったが、今月3日の放送初日から3日間の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、3日(10.3%)、4日(7.8%)、5日(10.1%)。前任の鈴木奈穂子&河野憲治コンビでも13%台をマークしていたことを考えれば、やや物足りない船出となった。
もっとも、話題はつきない。新キャスター発表会見で「『ザ・NHK』というシャキッとしたイメージにはならないと思います」(桑子)と宣言した通り、お堅いNHKらしからぬ演出が随所に施されている。スタジオのセットは、ペンギンのマトリョーシカや土瓶の置物、カメラ、アロマキャンドル、観葉植物などが点在し、SNS上では「誰かの家?」「可愛らしい」「ゴチャゴチャしている」と賛否を呼んでいる。
ちなみに、コンセプトは両キャスターの共通の仕事場で、「2人が思い思いに好きなものを持ち込み、後ろの棚に飾っているイメージ。番組と2人に親しみを感じてもらいながら、ニュースをしっかりと深掘りして伝えていきたい」(NHK広報)。番組の基本コンセプトに〈わかったふりをしない〉〈そもそもを知りたい〉を掲げ、これまで以上に2人のやりとりを強化。座り方も心なしか密接している気がするが、やはり意図的で「以前より近い距離にしている」(同)という。