連載小説<15>オック容疑者に届いていた故郷からの手紙
「ケイサツ?」
自分と同世代に思える男性が怪訝な眼差しをこちらに向けて訊いた。
「グェン・ヴァン・チャンさん?」
夏目が訊くと、男性が頷いた。
「同じバイトをしているファン・ジェイ・オックさんのことについてお訊きしたいんですけど」
その名前を出した瞬間、チャンの顔…
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