高田純次に聞いた 「じゅん散歩」で気に入った街ベスト5
【3位】御徒町
「さっき、街が変わっていくのはさみしいと言ったけど、記憶をたどって昔の面影を探す散歩も楽しい。25歳から5年間、ここにあった宝石卸の会社で宝石デザイナーとしてサラリーマンをしていたのよ。会社はもうそこになかったけど、苦労した頃の思い出だから余計に懐かしいね」
【4位】板橋区大山
「ここは40年前に東京乾電池の稽古場があって、何度も通った場所。でも、道順をすっかり忘れてしまってた。当時、小遣いが100円しかなくて、それをインベーダーゲームに使ってしまい、いつも腹をすかせていた記憶があるよ」
【5位】津田沼
「農地だったところを再開発して『奏の杜』というおしゃれな大規模マンションが続々と誕生している。古い団地が消えるのはどうかと思うけど、2度目の東京オリンピックで、今は東京全体が工事中のようなもの。最初のオリンピックの時もそうだったけど、若い人にとっては便利になるのはいいことなのでしょう」
どの街も特徴のない似たような風景になったといわれるけど、よく見れば一つ一つ違いがある。「じゅん散歩」をやってて面白いのは、そんな街に住む同年配の人との昔話や若い人から新しいことを吸収することだけど、もうひとつ、町工場のようなところで日本の職人さんの技術を見せてもらうことも楽しい。