著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

当時の芸名「ふんころがし様」が空港内でアナウンスされて

公開日: 更新日:

 クルクルクル……カタン!! どうやらオレの人生ルーレットは「フライデー襲撃事件」と同じ80年代中盤に止まったようである。

 大きな旅行バッグを抱えて、足早に急ぐ人々……電光の室内板には「JAL」「ANA」の文字が見える。そうか! ここは北海道の新千歳空港の構内だ。

 その前日、たけし&たけし軍団のコンサートを終えて、東京へ戻るために、搭乗(手荷物検査)までの時間を各自、自由行動で潰しているのだ。そしてオレは軍団の仲間たちとはぐれ、土産物屋の店内などを焦りながら右往左往している、まさにその真っ最中である。

「どうせ、みんなと同じに行動するのだから」と集合場所もキチンと聞いていなかったら、案の定、この始末となってしまったのだ。

 最悪なことに、飛行機のチケットはマネジャーにまとめて預けてあるので、出発時刻さえ正確にわからないありさまである。次第に焦りは増し、額には細かい汗が粒となり、いくつも浮かび始めていた。その時であった。やはり「持つべきものは友」である。集合の時間を過ぎても姿を見せないオレの状況を察してくれたのだろう、空港内にアナウンスが流れた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方