著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<123>早貴被告の弁護士は、受けてもいない仕事なのに登記の手続きで和歌山に駆けつけた

公開日: 更新日:

 だが、これは明らかにウソである。

 2018(平成30)年の10月半ば、私が早貴被告に対し、彼女が代表取締役に就任していないことを指摘した直後に、早貴被告の弁護士は東京から南紀白浜空港に飛び、田辺市内の法務局では登記申請事務が行われていないので和歌山市内の法務局に移動して登記の手続きをした。

 その姿はNHKの記者に目撃されているし、その際、記者が声を掛けると弁護士は一言もしゃべらずにその場を立ち去ったという。登記申請をした欄には、その弁護士の名前がハッキリと書かれていた。受けてもいないはずの仕事をやっていた格好だ。

 回答書が送られてきた直後、当の弁護士からフライデー編集部でドン・ファン事件を手伝ってもらっている後輩記者に電話があった。私はすぐに折り返して名前を名乗ると、電話に出た相手は「(U弁護士は)不在です」と取り次がない。

「たった今、そちらの弁護士から電話をいただいたのに、不在ということはないでしょう」

「しかし、不在ですから……」

「何時にお戻りですか?」

「さあ、分かりかねます」

 明らかに件のU弁護士は私との会話を嫌がっているようだったが、それでも数回電話をかけていると観念をしたのか、やっと本人が電話口に出た。(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド