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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)「NHK 日本的メディアの内幕」など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

沖縄のお笑い芸人 小波津正光さんはなぜ米軍基地問題をコントで語るのか?

公開日: 更新日:

 なぜ基地問題をコントで語るのか?

 きっかけは沖縄国際大学にCH53ヘリコプターが墜落した事故(2004年8月13日)だった。

 当時、東京で漫才をしていた小波津さんは、その事実を知らない人の多さに強い衝撃を受けたという。そして沖縄に帰り、基地問題を少しでも多くの人に伝えたいとコントという形で取り上げ始めたという。

 詳しくは番組をユーチューブなどで聴いて欲しいが、小欄と沖縄は切っても切れない。その第1回は「ハイサイグスーヨー」というタイトルで、故翁長前沖縄県知事の言葉を紹介する内容だ。その後も沖縄の基地問題を取り上げている。

 それは、私が大学を卒業してNHKの記者となり最初に赴任した地が沖縄だったからだが、私の中で沖縄に育ててもらったという思いが強いからだ。

 私が沖縄に赴任したのは91年。翌年に復帰20年の節目を迎えた。あまり記憶にないのは警察担当として事件ばかり追いかけていたからかもしれない。


 それでも年配の警察官から復帰前のことを聞く機会は多かった。琉球警察は腰に米軍から提供された大型のコルト拳銃をさし、米軍のMPと一緒に行動した。

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