「ポツンと一軒家」のような視聴者参加形バラエティー番組を支えるのは“人間への興味”だ
一口にバラエティー番組といってもさまざまな形がある。代表的なものが明石家さんまや松本人志を司会にひな壇を芸人やタレントが占め、おしゃべりで構成される形式。すっかり定着した食リポ番組、最近はクイズや俳句をバラエティー化した番組など、多種多様にあるが、いずれも出演するのは芸人を中心としたタレントだ。
中身は変わっても、番組成否のカギを握るのはタレントの人気、キャラ、トーク力にある。見方を変えれば、人気のあるタレントを起用すれば、ある程度の視聴率は期待できる。
「人気芸人ありきで作る傾向になり、似たようなトーク番組に偏ってしまう。これではディレクターの想像力、企画力が伸びない」(テレビ関係者)
確かに、番組が終わった枠に、別の芸人が起用され、似たようなトーク番組になることがある。
タレント力に頼らないのが視聴者参加型のバラエティー番組だ。2018年に始まった「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)はその典型。司会は林修と所ジョージの人気者2人だが、主役はポツンと一軒家に住む人。周りに何もない辺ぴな家よりも、そこに住んでいる人の方が関心度は高い。