小倉一郎さん「がん」が肺、胸骨、脳の4カ所に…大病を機に、やりたい3つのことすぐ行動に
ところが、予想外にがん治療ができることになったんです。長女が「専門の病院でも診てもらいたい」と言うので、結社を立ち上げた翌月の4月に別の病院にかかったところ、放射線治療で脳と胸骨のがんが消え、両肺も抗がん剤治療でかなり小さくなった。
先生は「小さくなってますね」と冷静でしたが、私にすれば「うっそー!」ですよ。もう泣きそうになりました。看護師さんに見られたら恥ずかしいので、その場では我慢し、診察室を出てトイレに駆け込んで思いっきり泣きました。まだ治療の途中ですが、生まれ変わった気分です。おかげで季刊予定の「あおがえる」は今月で第2号を出すことができました。
俳句は日々のつぶやきです。これまで出した3冊を読み返すと自分史になっています。日々の喜びや悲しみを美しい日本語にして句友たちと分かち合うことは、私にとって大きな喜びです。
「プレバト!!」(TBS系)という番組のおかげで俳句を作る若い人が増えました。もっと日本語を勉強する人が増え、美しい日本語を知ってもらいたいと願っています。