フジもTBSも「これまで通り」…ジャニーズ性加害問題“玉虫色”対応に終始するTV局の暗愚
「これまで通りキャスティングしている」
4日に行われたフジテレビの秋の改編発表会見で、立松嗣章編成制作局長はジャニーズ所属タレントについてこう語った。
ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏の半世紀以上に及ぶ未曽有の性加害が放置された原因のひとつとして、「再発防止特別チーム」は「マスメディアの沈黙」を挙げたばかり。フジテレビも「あらゆる人権侵害を防ぐべく対処していく所存です」とのコメントを出していたが、結局は何も変わっていない。
同じ10月期改編について、先にオンライン説明会を開いたTBSも「ドラマやバラエティーなどについては、ジャニーズタレントの出演はこれまで通り続けていく方針」としていた。
両局とも、性加害と所属タレントを切り離し、タレント個人が起こした問題ではないとの主張だ。
■世界最悪級の連続児童性加害者を助長
「ジャニーさんの少年への性加害は業界で広く知られていた。にもかかわらず、追及もしなければ、見て見ぬふり、知らぬふりを通し、ジャニーズ事務所の意向を忖度。そうやって、ジャニー喜多川という世界最悪級の連続児童性加害者を助長させた。そんな自社の検証もなければ、デューディリジェンスの観点もなく、ガバナンスの問題ある事務所との取引関係を続けると宣言してしまうのだから、呆れて言葉もない」(法曹関係者)