ジャニーズ事務所は存続、株は手放さず…新社長お披露目&決意表明の“茶番劇”で逃げ切りなのか
ジャニーズ事務所の創業者である故ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題をめぐり、同社の藤島ジュリー景子前社長(57)、東山紀之新社長(56)、関連会社ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦(47)が7日、都内で記者会見を行った。会見で藤島ジュリー景子前社長は性加害の事実を認めた上で、被害者への謝罪と社長退任を発表。被害者への補償、救済のため代表取締役として残留することを明らかにした。しかし、再発防止特別チームから解体的出直しを求められながらも株は手放さずオーナーとして君臨。またジャニーズ事務所という企業名は存続させるなど、被害者たちからも批判の声が強まっている。
◇ ◇ ◇
午後2時から始まった記者会見は終わってみれば、実に4時間12分ものロングラン。退場の際、新社長の東山紀之は多少疲れを見せながらも、充実した表情を浮かべ、前社長となった藤島ジュリー景子氏もそれまでの硬い表情をゆるめた。やり切った、乗り切ったという感慨があったのだろう。
■「鬼畜の所業」と断罪も…
創業者ジャニー喜多川氏による、世界最悪級の性加害問題。その側近中の側近であった東山だが、会見では「喜多川氏を信じてましたし、僕自身、彼に会ってこの世界に入った。大変な信頼を寄せたものですが(性加害で)自分の根本にあったものが全てなくなった気がした。人生は落胆の連続でもあるけど、自分の人生で、これほどの落胆はない。生きていることの意味とかも考えました」と語った。ジャニー氏を「喜多川氏」と呼ぶ理由を問われると「あの方は誰も幸せにしなかった。もう愛情などありません」とし、性加害については「人類史上最も愚かな事件、犯罪。やったことは鬼畜の所業」などと、表情を変えずに続けた。
そして社長就任にあたって、タレント業からの年内引退を表明。
「過去は変えられないし、裏切られたという思い、失った信頼を取り戻すのは至難の業ですが、これ以上がっかりさせないよう、エンタメを信じていただくために努力したい。また今後の人生、命を懸けてこの問題に取り組んでいく」
そんな決意を繰り返した。その隣から、ジュリー氏は東山に目をやりつつ、ファンやタレントへの思いを涙ながらに語った。
「私が(性加害問題で)体調を崩していると、毎日のように(所属タレントらが)会いに来てくれたりしたんです。彼らがみんな、そういうこと(性加害)があって、スターになっているのではなく、本当に努力して、その地位を勝ち取っている。失望して欲しくないし、安心して応援して欲しいんです」「叔父(ジャニー氏)の起こした問題ですから、姪として責任を取っていきたいと思ってます」などと殊勝なコメントもあった。