落語家・立川志らくさん 日本人が「寅さん」を理解できなくなる日も…時間延ばしするしかない
40代に病気をして酒もたばこもやめた
40代にバセドー病になってから、お酒とたばこはよくないというのでやめました。お酒もたばこもやらないおかげで、体の負担が随分軽くなりました。健康に気をつけているのは、子供が小さいこともあります。子供が大きくなる姿を見るには健康な方がいいだろうということです。独り者で子供もいないなら、別にどうでもいいやって思いますけど。まあ、落語家としては酒を飲んで不健康な生活をしている方が面白いんでしょうけど。
映画の他にも趣味はいろいろあります。絵を見るのが好きとか、俳句もずっと好きでやっていました。今は「プレバト!!」に出ています。野球はドラゴンズのファンだけど、あまり見ていませんね。
■競馬は単勝1点勝負、馬のストーリーを考えるのが面白い
それと競馬ですね。ここ何年かは土日のメインレースは全部買っています。たまに馬連も買いますが、馬券は単勝1点勝負です。10回買って2回当たったらプラスになるような買い方です。単勝を買って8連敗しても、次に9倍の馬券をドンと取ればプラスになる。仮に30倍、40倍つけばすごいことになります(笑)。
競馬は師匠(故・立川談志)の友人に、前座修業をしている時に連れていってもらったのが最初です。私にとっての競馬はそこにドラマがあるかどうかです。勝手に好きな馬のドラマを考える。考えたストーリー通りになれば面白いし、そうならないこともあるけど、それでもいいんです。
思い出がある馬はオグリキャップです。人気馬は好きじゃないので、ずっと買わなかったのですが、最後、引退の時(有馬記念)に買ったら当たりました。ディープインパクトも買わなかったけど、凱旋門賞の時に買ったら失格になっちゃった(笑)。そのストーリーを考えるのが好きなんです。
これからやりたいことですか。もうずっとやり続けてきているので、ああなりたい、こうなりたいはないですね。
(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)