著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

ジャニーズ会見で質問者「NGリスト」のスクープがNHKから発信された意味は途轍もなく大きい

公開日: 更新日:

会場は超高級ホテル…懐柔はもう始まっている

 記者会見の場となったのは、最安値の部屋でも10万円くらいじゃ1泊もできないフォーシーズンズホテル大手町。リッチな外国人観光客ご用達として知られる超高級ホテルだ。

 そんな場所で芸能関係者が大がかりな会見を催すときは、威容で記者陣を圧倒するところから試合は(そして懐柔は)もう始まっている。下世話な言いかたをするなら、こんな機会でもなければフォーシーズンズなんて自分には縁がないからって、来館記念にトイレの備品を拝借して持ち帰るようなセコい記者には、勝ち目なんて1ミリもありませんです。

 報道関係者から見せてもらった会見案内状は「今後の弊社運営に関しましてご説明させていただきたく」という類型的かつ謙虚な言いまわしで始まっていたが、それとは裏腹に今回ジャニーズは「制限時間は2時間」「一社一問」「更問い(質問の回答に対しての再質問)禁止」といった独善的なルールを設定、了承できない社の方はお引き取り願いますと求めた。いま自社が置かれている立場と会見の趣旨を考えれば、奢りも甚だしく、なんでこんなに強気に言えるのか不思議なほど。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」