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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

“西の大将”松本人志が不在、内村光良は絶好調…お笑い芸人は「東高西低」の構図に様変わり

公開日: 更新日:

吉本の影響力が弱まっている?

 そういえば、昨年9月に一足早く還暦を迎えた松本人志が「ダウンタウンDX」で赤いちゃんちゃんこと大黒帽を身に着けて祝福されたが、ここまで差がつくとは誰が予想できただろうか。

 松本の例の一件で大将を失った西の勢いが弱まったように思うのは気のせいだけではない。もちろん明石家さんまという絶対的存在はいるし、相方の浜田雅功も頑張っている。ナイナイも麒麟川島も千鳥やかまいたちも活躍しているが……。テレビ全体としての吉本の影響力が薄まっているというか……。

 代わりにウッチャンやバカリズムのマセキ芸能や、有吉弘行劇団ひとりの太田プロ、爆笑問題ウエストランドのタイタン、それにバイきんぐ錦鯉やす子のSMAが台頭。お笑い芸人の構図が、東高西低になってきたような感じさえする。とりわけ老舗ワタナベエンターテインメントなどはネプチューン、アンガールズ田中に加え、ハライチがフジテレビの昼の顔になったことで所属タレントの露出も増えたような……。

 先日、ワイドショーの芸能ニュースで中山秀征の「ヒデライブ2024」を紹介していたが、彼が歌うこともライブをやっていたことも知らなかった。そんなことがニュースになるのもパワーバランスの変化だろう。

 今秋、東野幸治がMCのレギュラー番組が2本増える(「この世界は1ダフル」と「THE MC3」)らしいが、西の反撃なるか。

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