藤島ジュリーが「Travis Japan」ロス公演に来場で物議…旧ジャニーズ性加害問題を絶対に風化させてはならない
「ジュリーさんといい、東山さんといい、補償はもう済んだとでも思っているのでしょうか」
スマイルアップは補償申告者1000人のうち、連絡のついた763人中の743人に救済委員会から連絡したとして「97%」解決との数字をHPで発表している。しかし、補償内容を通知した530人のうちにも、石丸氏のように合意に至っていないケースが複数あるほか「弊社より補償を行わない旨をご連絡(213人)しました」とされた被害者たちも納得していない。石丸氏に続いて調停を準備している被害者も複数いるのである。芸能リポーターの平野早苗さんが言う。
「ジュリーさんといい、東山さんといい、補償はもう済んだとでも思っているのでしょうか。ジュリーさんの今回明るみになった行動はプライベートで行ったと言われれば、ダメとは言えないでしょうけど、まだ補償もされていないたくさんの被害者の方々の心中は察するに余りある」
実名で被害を訴えている元ジャニーズ所属タレントの志賀泰伸氏、長渡康二氏、中村一也氏はこのほど日本記者クラブで会見し、被害者たちへの誹謗中傷コメント問題もスマイルアップはないがしろにしていると指摘。中村氏は「そこに蓋をしては同じことを繰り返す」といい、長渡氏はこう訴えた。
■「補償金をもらえば心は癒えるかというと、全くもってノーだ」
東山社長と同じ「少年隊」のメンバーで、2020年に退所した錦織一清は「週刊文春」の阿川佐和子氏との対談でこのほどこう語った。
《うん。当然、犯罪はよくないと思います。でも、これは事実だからしょうがないんだけど、僕たちは犯罪者に育てられた子どもたちなんだよね。自分が川で溺れているときに助けてくれた人が、実は殺人犯だったらどうするかって話で》
■NHKはタレント出演解禁
先のNHK定例会長会見で稲葉延雄会長は旧ジャニタレへの番組出演解禁を明言した。20日放送のNHKスペシャル「ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像」では性加害問題を特集したが、当の被害者たちからは「自分たちの存在の頭越しに問題解決の道筋が出来ているようだ」との声が上がる。ジュリー氏が、東山社長が、さらにNHKが、本当に性加害問題は一件落着とでも考えているとすれば言語道断。絶対に風化させてはならない。
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被害者置き去りで物事が急ピッチで進んでいる。●関連記事【もっと読む】NHKは「人権より視聴率」で旧ジャニーズ解禁の愚…「活躍や話題性を理由に起用」は“方便”…では、旧ジャニーズのタレント起用を急ぐNHKの愚かしさについて伝えている。