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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

胸を張るとテストステロンが増え、リーダーシップを発揮できる

公開日: 更新日:

 以前、このコラムで背筋をピンとすること──いかに「姿勢」が大事かということに触れました。今回は姿勢が周りに与える影響について考えてみたいと思います。

 そのお話をする前に、姿勢を良くすることが自分自身にどのような影響をもたらすか、おさらいしておきましょう。

 社会心理学者のカディの研究チームは、被験者を2つのグループに分け、次の実験(2012年)を行いました。

 ①背筋を伸ばしたり、のけ反ったりするような力強い姿勢で2分間座った被験者②背中を丸めたり、肩をすぼめたりするような姿勢で2分間座った被験者。その後、双方にギャンブルをしてもらったところ、①の被験者の86%がリスクを伴う賭けに出たといいます。

 姿勢をたった2分間意識しただけで大胆に勇気を持って物事に臨めるようになったわけですが、この背景には決断力や積極性に関連するホルモン「テストステロン」の増加が顕著だったことが挙げられます。

 実は、背筋を伸ばし、胸を張るような姿勢をすると「テストステロン」が増加し、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が減少することが分かっています。

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