堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

胸を張るとテストステロンが増え、リーダーシップを発揮できる

公開日: 更新日:

 霊長類の群れでは、力のあるボスや有能なリーダーはテストステロンが多く、コルチゾールが少ない傾向があるといわれています。ストレスに過敏であってはボスは務まりません。堂々とするからこそ、コルチゾールが減少しやすくなるわけです。

 ところが、ボスの座を降りると、テストステロンが少なくなり、コルチゾールが増えることも分かっているというから興味深い。つまり、役割の違いが心を変え、ホルモンに違いを与えることが示唆されているのです。ホルモンは脳の作用によって分泌されるため、こうした変化が生じるのです。

 この脳の作用に鑑みれば、ストレスがたまりそうな状況こそ、背筋をピンとし、胸を張るようにしてください。また、もし自分が責任者になるようなプロジェクトや取り組みにおいては、積極的に姿勢を良くするイメージを持って取り組むことです。

 テストステロンは、ボス猿などの動物にも顕著に見られるホルモンです。いわゆる、フェロモンとして他者に影響を与えるため、堂々とした態度を取るボスに動物たちは付いていくわけです。ボスだからこそ(あるいはそうした立場であるからこそ)、テストステロンは増え、コルチゾールは少なくなる。さらには、周囲に与えるイメージも力強くなる。姿勢を意識しない手はないですよね。

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