ノミやダニの定期予防を勧められても…完全室内飼育のネコの飼い主が否定すべき根拠

公開日: 更新日:

 ところが、この薬の販売促進用PR動画には、ネコちゃんを室内で飼育する飼い主さんに向け、ノミやダニ、フィラリアの弊害を説明し、これらをスポットひとつで解消できるメリットを強調。また薬を塗布する作業の簡単さを解説した後は、2回目からはネコちゃんを連れて来なくても飼い主さんのみで来院することに踏み込み、定期予防に誘導する仕組みになっています。

 この動画があるということは、今後、飼い主さんへの定期予防が勧められる可能性が高くなることが予想されます。PR動画を積極的に活用する若手獣医師は少なくないでしょう。

 ノミやダニが生息しているのは、緑道や草むらですから、室内飼育のネコちゃんがこれらに寄生されるリスクは少ない。飼い主さんがキャンプやゴルフに出かけ、ノミが衣服に付着して室内に持ち込まれる可能性はありますが、アウトドアに積極的でなければ、その可能性も低いでしょう。

■完全室内飼育だと予防を継続する意味はほとんどない

 寄生虫を駆除する薬がどんなに良くても、ネコちゃんが完全に室内飼育だと予防を継続する意味はほとんどありません。万が一、寄生したら、そのときの治療のみで十分です。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  2. 2

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  3. 3

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 4

    「高額療養費制度」見直しに新たな火種…“がん・難病増税”に等しいのに、国家公務員は「負担上限」据え置きの可能性

  5. 5

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  1. 6

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  2. 7

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  3. 8

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  4. 9

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  5. 10

    論争になった“おじさんパーカ”より「生理的に無理」の声が出たビジネスシーンでのNGアイテムは?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット