著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

ドイツの軍事力の弱体化と統帥権の関係

公開日: 更新日:
第1次世界大戦のドイツ人捕虜(C)World History Archive/ニューズコム/共同通信イメージズ

 石原莞爾は都合4年ほどのベルリン留学で、第1次世界大戦をはじめヨーロッパの戦争を詳細に調査、研究して日本に戻った。そして陸軍大学校の教官を務めたのだが、その折に作成した講義ノートは、それ自体がのちに一冊の書として刊行された。それが「戦争史大観」であり、「世界最終戦論」であった。…

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