米紙報道「停戦に関心」に透けるプーチンの狙いと焦り ロシア兵は“戦線離脱ワイロ”が横行
50万円のワイロを上官に渡す
「揺さぶり」との見方がある一方、プーチンの“焦り”も透けるという。
「来年3月に大統領選を控えるプーチン大統領が、何らかの戦果を欲しているとも考えられます。欧米が『支援疲れ』に陥り、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘に関心が集まっても、ロシア軍が膠着状態を打破できるチャンスかというと、そうではありません。現在、ロシア兵の中には、日本円にして50万円のワイロを上官に渡し、負傷兵扱いにしてもらって帰還するという戦線離脱行為が横行しているといいます。プーチン大統領にしてみれば、前線が動かずに消耗戦を続けるくらいなら、少しでも有利な条件で、妥協点を探る方が得策なのかもしれません」(中村逸郎氏)
ロシア国内では、入国する外国人を対象に「ロシアへの忠誠を誓う文書への署名」を求める法案を検討しているという。強権ぶりを強めるプーチンの次なる一手は……。