保阪正康作家
１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件
軍内の手続き、しきたり、規則の内実…「この話は初めて話す」とＭは何度も言葉を挟んだ
公開日： 更新日：
Mの証言を、改めて私の取材ノートからまとめるが、「この話は初めて話す」と彼が何度か言葉を挟んだことが、印象深かった。
例えばソ満国境などの守備隊には、月に1度か2度、軍医のチームが健康状態を確かめにやってくる。特に体調が悪い、あるいはなんらかの症状を示す兵士は、後方の野…
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