キングメーカー争いで菅義偉前首相が“蠢動”…そして高まる「麻生太郎包囲網」
岸田首相まで「加担」の可能性
一方、岸田首相も、菅一派とは別に、麻生副総裁とは距離を置きつつある。岸田首相は1月末、麻生副総裁に相談もせずに突如「派閥解散」をブチ上げた。以来、2人の間に亀裂が生じている。「麻生さんとは“水と油”の古賀元幹事長に接近している」(官邸事情通)という情報もある。天敵の古賀氏に近づくことで、岸田首相は麻生副総裁を牽制する意図があるのかもしれない。
包囲網で孤立化しかねない状況だが、麻生副総裁も必死に生き残りをかけている。
「麻生さんは、地元の講演で『おばさん』と呼んだ上川外相を“ポスト岸田”に据えようと画策している。彼女は岸田派所属でした。『上川を担げば、オレと一緒にキングメーカーになれるぞ』と総理に持ち掛けるつもりでは、とみられています」(同前)
水面下の政争を制するのは誰か。