北朝鮮が韓国を憲法で「敵国」と明確化…緊張悪化に識者「もう後戻りできない」と指摘
韓国との決別──。こうした金正恩の発言の真意について高氏は「彼は元々統一をする気はなかったんです」とこう続ける。
「両国は事実上の別国家として歩んできましたが、統一に引っ張られてしまうと核・ミサイル問題、人権問題で妥協しなければならない。それは金正恩体制の弱体化、崩壊につながりかねない。米朝会談の失敗で韓国や西側との関係改善は難しいと悟った。ならば、完全に決別し、ロシア、中国との関係を深め、政治経済ブロックとして生き残る道を選んだのでしょう」
今回、北朝鮮が憲法において韓国を「敵国」と明確化したことによって、両国の関係は「もう後戻りすることはできない」と高氏は指摘する。
両国間の緊張状態の悪化は決して日本にとっても無関係ではない……。